MTコネクターの特性の秘密

留め具がないのにフィットして落ちないMTコネクター。

MTコネクターは、垂直に付けて留め具などで固定していた従来の「入れ歯」とは基本構造から異なります。咀嚼の動きや歯茎の形状などの人体の生理的な構造を緻密に研究すると、その方特有の生理的にピッタリと固定されて落ちないフィッティングポイントが見つかります。そこに照準を当て、精密な土台と形状を高度な技術によりオーダーメイドで作成。決まった方向と決まった角度で歯とプレートをスッと装着し、同じく決まった方向で外す新しい発想の義歯がMTコネクターです。 いわば「知恵の輪」ではありませんが、そのイメージ及び構造は、入れ歯というより「嵌め歯」に近く、そのシンプルかつ高精度な技術が独自の「装着感の良さ」「機能性の高さ」を生み出しています。

MTコネクターの構造 MTコネクターの構造

MTコネクターの左右のプレートは、他の歯ではなく歯茎の粘膜に支えられます。したがって残った歯に負担をかける事なく、歯茎を鍛えながら快適な食生活を送れます。フィッティングポイントは長年の経験と研究、そして患者さんと歯科医師と技工士とのコミュニケーションから、そしてそれを支える高度な製作技術は0.35mmの薄さのウィロニウムプラスへの精緻な加工から生まれます。

不可能を可能にしたのは金属素材ウィロニウムプラスと加工技術力。

MTコネクターは入れ歯に悩む患者さん達の声から生まれました。しかし長年の研究の結果、フィッティングを含めクラスプ(バネ)のない入れ歯は原理的に製作できるという可能性が見えた反面、最大の難関となったのがその土台(プレート)となる金属素材でした。薄くで丈夫で快適で、高度な加工が施しやすく、そしてなにより金属アレルギーや匂いなどの人体影響がない素材は何か?。いわばMTコネクターを実現する鍵となった素材が、わずか0.35mmの薄さで強度があり、高度な加工も可能な上に、金属アレルギーの心配もない理想の素材「ウィロニウムプラス」でした。
人口歯は「強度/耐久性/美観や色/人体影響」など、様々な課題をクリアした優秀な物が既に開発されています。しかし、快適義歯=MTコネクターを実現出来た秘密は、最高の装着感と使い勝手を両立する、ドイツのマイスター制度IWCが生んだウィロニウムプラスという特殊な金属素材との出会いだったのです。

従来の概念を超える 患者さんと歯科医院と技工所が一体となった初めてのシステム。

もう一つ、MTコネクターの優れた装着感や使い勝手を生むのに欠かせないのが、MTコネクターならではの製作システムです。 従来は複数の技工士が規格品的に流れ作業で製作していた「入れ歯」が、MTコネクターの場合、患者さんと歯科医と技工士の2人3脚でオーダーメイドにて製作されます。高い精度、優れた装着間、そして細部の調整や恒久的な使用・・・MTコネクターは、認定された高い知識と技術を持つ、歯科医院と技工所だけが取り扱う製品です。このシステムと管理制度により、MTコネクターは常に優れた性能を発揮するのです。