入れ歯コラム

なぜ入れ歯で噛むと痛いか

「食べ物を入れ歯で噛むことができない」という訴えの中で最も多いのは痛みによるものです。痛みがあって入れ歯で食べ物を噛むことができない原因はさまざまです。その一つは、入れ歯の調整が不十分で、きちんとした噛み合わせができないことです。入れ歯の噛み合わせの調整は、その機能を十分に発揮させるためにとても重要です。噛み合わせが合っていないと、噛んだ時の力がうまく分散せず、特定の箇所に集中して圧力がかかり痛みを感じるようになります。人間の噛み合わせはとても微妙で、わずかに位置がずれただけでも痛みの原因となります。また特に総入れ歯の場合、噛んでいるときに当初の位置から入れ歯がずれて歯茎に擦り傷ができてしまい、たいへんな痛みを感じることもあります(褥瘡性潰瘍〔じょくそうせいかいよう〕)。これは合っていない入れ歯や入れ歯の尖った部分が口腔内の粘膜を傷つけることが原因です。
 口腔内の粘膜と接する入れ歯の内側に突起物があるときも、噛むと痛みがあります。これは入れ歯を作るときに内側をきちんと削らなかったことが原因です。粘膜が薄いところにクッションの働きをする緩衝(リリーフ)が十分でないという場合も痛みの原因となります。
 合わない入れ歯をしていると、だんだん顎の骨がやせ細ってきます。これも噛むと痛む原因となります。例えば下顎の骨がやせ細ると、オトガイ孔が上部にずれて、噛むときに入れ歯と当たり痛みを感じるようになります。ほかにも小帯が入れ歯に触れたりして痛むという問題もあります。
 このように入れ歯で痛みを感じるのは、その入れ歯が本人の口腔の形態に合っていなかったり、十分な調整をしていないからです。入れ歯で痛みを感じたら信頼できる歯科医に診てもらい、きちんと調整してもらうことが必要です。

監修医情報

みやの歯科医院 院長

宮野 敬士 歯科医師

みやの歯科医院 院長 宮野敬士
経歴
2007年 京都大学総合人間学部 認知情報学系卒業
WEBエンジニアとして就業
2009年 大阪大学歯学部へ編入
2014年 大阪大学歯学部歯学科卒業(首席)
楠本賞、歯学部賞、パナソニックヘルスケア賞受賞
歯科医師免許取得
大阪大学歯学部附属病院にて卒後研修
2015年 一般社団法人MTC歯科臨床研究会
みやの歯科医院に勤務
2016年 一般社団法人MTC歯科臨床研究会 MTC認定医を取得
一般社団法人MTC歯科臨床研究会 理事に就任
2017年 みやの歯科医院 院長に就任
一般社団法人MTC歯科臨床研究会 MTC専門医を取得
2018年 株式会社大阪歯科センター 取締役に就任
2019年 歯科技工士免許取得
2023年 株式会社大阪歯科センター 代表取締役社長に就任
HOLISTIC SALON歯身院を開業
2024年 オーラルリリース協会設立
2025年 日本上部頚椎専門カイロプラクティックスクール卒業
上部頚椎専門カイロプラクターとして宮野カイロプラクティックオフィスを開設
資格
  • 歯科医師免許
  • 一般社団法人MTC歯科臨床研究会 MTC認定医
  • 一般社団法人MTC歯科臨床研究会 MTC専門医
  • 歯科技工士免許
  • 臨床分子栄養医学研究会 認定医
  • 点滴療法研究会 高濃度ビタミンC点滴認定医・キレーション点滴認定医
所属・役職
  • みやの歯科医院 院長
  • 一般社団法人MTC歯科臨床研究会 理事
  • 株式会社大阪歯科センター 代表取締役社長
  • オーラルリリース協会 設立

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