治療方針

入れ歯は生きています

入れ歯は完成したら終わりではありません。むしろ完成してからがスタートなのです。なぜなら噛み合わせというのは身体の変化に伴い刻々と変化していくものだからです。当然入れ歯もあわなくなってきます。その度に入れ歯を新しく作り変えるのではなく修理し調整して使い続けて欲しいと考えています。

例えば、増歯(歯を抜いたりしたところに歯を足す)、リベース(歯茎が減った部分の隙間を埋める)、人工歯交換(磨り減った人工歯を交換する)、人工歯移動(かみ合わせが変わった時などに人工歯ごと移動する)、人工歯挙上(歯単位でかみ合わせの高さを部分的に上げる)、フレーム交換(合わなくなった金属の部分だけを交換する、レジン床義歯をMTコネクターにアップグレードする)など、これらの処置を株式会社大阪歯科センターの技工士とかみ合わせのくるいなく自由自在に行っていきます。

よくその入れ歯は何年もちますか?と言う方がいらっしゃいますが、それは完全なるものの考え方です。ここはものを売っているわけではありません。もちますか?ではなくもたせていくのです。むしろ入れ歯をバージョンアップさせて身体もいい状態に変えていくのです。

医療としての入れ歯治療かみ合わせのバランスを整え、身体の状態の改善をめざします。

かみ合わせは身体の様々な症状と大きな関わりがあります。

当院ではこれまでの臨床経験から様々な身体の症状とかみ合わせの部位との関係を明らかにしており、その経験知をもとに日々診療を行っております。身体とかみ合わせは一体なのです。現在の歯科のアカデミックな世界では咬合と全身の関係を言及することはタブー視される傾向にありますが、本当のことを明らかにして患者さんを救うことこそが一般社団法人としての本医院の使命であるという信念を持って、EBM(Evidence Based Medicine: 科学的根拠に基づいた医療)に加え全身のお身体のことをよく聴き対話を重視したNBM(Narrative Based Medicine: 対話を重視し個々の患者を総合的に診る)を実践して研究しています。そして入れ歯のメインテナンスを通じて身体のメインテナンスを行い医療としての補綴処置、入れ歯治療を行います。

今の身体にかみ合わせをあわせる安全で確実な補綴処置を行います。

歯根膜は5ミクロンの高さの違いを感知します。通常の咬合調整は30ミクロンの咬合紙を使って行いますが当院では8ミクロンの咬合紙を用いてより繊細な調整を行っております。歯というのは歯根膜の働きで自らの位置を顎をその時の身体にあった位置に保つために微妙に自己調整しています。先ほども言いましたがかみ合わせと身体は一体です。身体に変化があればかみ合わせは変わります。歯がなくなったらブリッジを入れることはよくされてますが数本の歯を連結して固定してしまうことになり歯は身体の変化に対応できず、かみ合わせの状態と身体の状態がズレてしまいます。そうなると鬱(うつ)や様々な不定愁訴がでてきます。誰も歯が原因と考えません。インプラントでも同じことが言えます。インプラントは顎に直接埋め込んで固定します。歯根膜のような柔軟性はありません。入れたその時はいいんです。ただ入れたあと死ぬまで身体のことを考えた刻々と変わるかみ合わせに対応ができるかという視点から取り外しができて自由に調節できる入れ歯は最強なのです。従来の入れ歯に比べ当院で扱うMTコネクターは見た目によく違和感がなくよく噛めますし、隣在歯を削らず負担をかけませんのでわざわざブリッジやインプラントをする必要がありません。歯茎や残存歯も健康にする安全で確実な補綴処置と言えます。

  装着感 機能性 美観 治療性 メンテナンス 歯茎への影響
普通の入れ歯
普通の部分入れ歯 ×
ブリッジ
インプラント
MTコネクター


加えてMTコネクターは今の身体にかみ合わせをあわしていきます。ブリッジやインプラント、通常の入れ歯をして「慣れてください」と言われたことがある方は多いと思いますがこれはかみ合わせと身体があってない状態であり、かみ合わせに身体を合わしていくことになります。その結果不定愁訴がでてくるのです。そうではなく、身体にかみ合わせを合わせていくのです。かみ合わせと身体が一体となることで身体はいい状態に変化しようとします。そしたらまたかみ合わせを身体の状態にあわすように調整するのです。そうすることで身体はどんどんといい状態に変化していきます。

身体から計測された歯の位置と形を決定

当院では咬合平面、咬合彎曲、咬合高径、咬合面形態、歯の位置、咬合様式など徹底的にこだわってその人その人に応じた今の身体から計測された歯の位置と形を決定していきます。

これは本当に難しい作業で歯科医師歯科技工士にとっては身を削るような作業なのですが患者さんの協力のもと患者さん、歯科医師、株式会社大阪歯科センターの歯科技工士が一丸となって、もっと言えば歯科衛生士、助手、鍼灸師、柔道整復師、受付を含めたチームが一丸となって進めてまいります。

そうして計測されたかみ合わせが今の身体の状態と一体となると、ろう義歯(入れ歯の試適)の段階でピーナッツを噛み砕くことができ(ピーナッツチェック®)、入れ歯完成時にはスルメ、茎わかめをすり潰し噛むことができます(スルメチェック®)。 このピーナッツチェック®、スルメチェック®は当院で本義歯を作製される方全ての方に行っているテストで入れ歯が間違いないものであることの証明となります。

そうやってできた入れ歯を全国の会員の方々に使っていただいております。開設者である宮野たかよしの技術が受け継がれこの世にある限り、またMTC歯科臨床研究会という組織が存続する限り入れ歯は補修され続けます。そして会員制度を通して患者さんの健やかな生活をサポートさせて頂き、一生のお付き合いがしたいと考えております。

以上のような考え方針で日々診療しております。

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